本業は赤字だけど、黒字の会社?

こんにちは、八木です。

「本業は赤字だけど黒字の会社」、意外とよく目にします。

ある会社がA事業(←こっちが本業)とB事業の2つの事業を営んでいます。

A事業が赤字、B事業が黒字、という場合です。

よく見かけるのが「本業」と「不動産賃貸業」の組み合わせです。

不動産賃貸業で黒字が出ているので「本業(B事業)は多少赤字でも良い」という考え方ですね。

確かに1,2年先は今のままでも大丈夫かもしれません。

しかし、

  • 不動産賃貸事業の黒字は今後もずっと続きますか?
  • 本業にお金を回すために、物件の魅力を上げる投資を削っていませんか?
  • 老朽化が進めば空室率上昇や家賃低下しませんか?
  • 近隣に競合物件はありませんか?
  • 大規模修繕は何年後ですか?

など考えていくと、不動産賃貸事業の黒字はじわじわ減っていきそうです。
下手をすれば、再投資が不十分な不動産賃貸業も共倒れになりかねません。

5年先、10年先も安心して事業を続けるなら、本業の赤字を不動産賃貸業の黒字で補填する状態は健全とは言えません。

これは不動産賃貸業に限りません。

さらに、本業の赤字をオーナー個人からの役員借入で補填し続けている会社はどうでしょうか?
一時しのぎとしては良くても、この状態が続くといつか資金が尽きてしまいます。

これらの一番の問題は

「赤字が当たり前の状態になること」

です。

  • 経営者自身はもちろん、社員も赤字に慣れていきます。
  • 優秀な社員が去り、決められた仕事だけをこなす社員ばかりになります。
  • 変化を嫌い、ますます本業のテコ入れが難しくなる悪循環です。

これこそ

「赤字体質」

の会社です。

本業が赤字だとしても、他の事業の黒字で十分カバーできているうちに、優秀な社員が残っているうちに、各事業が独立採算で持続できるようにテコ入れしたいところです。

ドンブリ勘定でそもそも事業別の採算が見えていない場合も多いので、まずは事業別の採算をしっかり見える化し、このまま5年後、10年後を迎えたらどうなるのか、をリアルな数字で見るところからかもしれません。

私も、クライアントの経営者と一緒に社内に散らばるデータを整理して事業別の採算を見える化し、黒字化に向けたロードマップを描き、その実行に伴走しています。

リアルな数字が見えると、経営者自身も社員も本腰を入れて動き出せます。

ご興味のある方はお気軽にお問合せくださいね。

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最後までお読みいただき、どうもありがとうございます。

あなたのビジネスを発展・成長させるヒントになれば幸いです。

株式会社C&Aパートナーズ
代表 八木雄毅