事業計画のフォーマットありますか?
こんにちは。八木です。
よく「事業計画のフォーマットありますか?」という相談を受けることがあります。
今後の事業方針を損益やキャッシュフローなどの数字に落とし込む際に使う「エクセルシート」を指している場合が多いのですが、この場合、「フォーマットはありますが、そのままでは使えませんよ。」とお答えしています。
このフォーマットは、
- 損益計算書(PL)
- キャッシュフロー計算書(CF)
- 貸借対照表(BS)
の「財務3表」で構成され、当然、PL/CF/BSは連動しています。
たとえばPLの売上見通しをわずかでも修正するとCFとBSも修正が必要です。
修正のたびにPLを直して、CFを直して・・・と手作業は大変なので、PL/CF/BSが連動して修正されるように、通常はあらかじめ計算式を組んでおき、それがフォーマットと呼ばれています。
先日も事業再生の仕事で、ある公的機関の手続に乗せるため、そこの方からもらったフォーマットで計画を作りました。
さすが精緻なフォーマットで財務3表が連動するように作り込まれているのですが、やはりそのままでは使えず、かなりの手直しが必要になります。
なぜフォーマットに手直しが必要になるかと言うと、
- 業種によって使用する勘定科目が異なる
- 会社によって勘定科目の使い方が異なる
- 利益処分や在庫増減、減価償却などは自動的に振り分けづらい
- 特別損益など特殊な処理が必要
- 計画の立て方によってCFとBSのどちらを先に作るかが変わる
- 試算表と決算書では使用する勘定科目が異なる(月次が必要な場合)
- CFと資金繰り表の調整が必要
など、さまざまな事情があります。
以上を踏まえると、
- PL/CF/BSの「枠」が描かれたフォーマットはある
- そこには、一応の計算式も入っている
- ただし、実際に使う際にはそれなりに手直しが必要
- 手直しにはPL/CF/BSの理解と実務スキルが必要
ということになります。
私も、自分で使うためのフォーマットを持っていますが、各社の事情に応じてかなり手を加えて使用しています。
片手間で中途半端なものを作るより、本当に必要であれば専門家から教わりながら一緒に作った方が、(作業にかける時間という意味も含めて)費用対効果も高いのではないでしょうか。
事業計画を作る場合はもちろん、財務をちゃんと学びたい、というご相談にも対応しています。
ご興味のある方からのお問い合わせをお待ちしています^^
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最後までお読みいただき、どうもありがとうございます。
あなたのビジネスを発展・成長させるヒントになれば幸いです。
株式会社C&Aパートナーズ
代表 八木雄毅