【社外CFO通信38】財務分析、活用できていますか?
こんにちは。八木です。
みなさんは、自社の決算書の
財務分析をしていますか?
たとえば、
・経常利益率
・総資本回転率
・売上債権回転期間
・流動比率
・売上高成長率
など、収益性や安全性、
効率性、生産性、成長性など、
様々な分析指標があります。
これらの分析指標は、
わざわざ自分で計算しなくとも、
会計ソフトから出力して、
簡単に確認できますね。
毎年、顧問税理士さんから
決算書をもらう際に一緒に
ついてくる場合も多いと思います。
さらに、質問です。
実際、財務分析を
自社の経営に役立ていますか?
経営者からよく聞くのが、
「財務分析は大切だと言われるから、
数字は見てるけど、実際に
どう役立てていいかわからない。」
という声です。
決算書とセットで
財務分析の数字を見ながら、
「数字は分かったけど、それで?」
という反応で終わってしまうシーン。
過去、私自身も経験してきました。
では、どのように活用すれば
いいのでしょうか?
1.ベンチマークにする項目を絞る
まず、分析指標の数を絞ります。
10個も20個も指標を並べても、
何が大切かわかりません。
たとえば、
・財務内容に課題を抱えており、
銀行からの評価を意識するなら
自己資本比率が最重要項目です。
・固定費の大半が人件費の商社なら
1人当たり売上高が
重要な指標かもしれません。
・在庫を抱えがちな問屋なら
棚卸資産回転期間は
チェックしたい指標です。
・ファンドから出資を受けている
ベンチャー企業なら
売上高成長率は外せません。
など、各社の状況や方針に
よって重要な指標は異なります。
業界業種による特性もありますが、
下記「2」の比較対象の決め方とも
関係してきます。
つまり、
「自社がどんな将来像を描き、
それを数字に落とし込んだとき、
どの指標を見たいか?」
を考えます。
2.比較対象を決める
分析は何かと比較して
初めて意味を持ちます。
財務分析に限らず、
現状分析全般に言えます。
過去の実績や業界平均などと
比べるのではなく、
自社の事業計画を立て、
計画と現状を比較するのが
おススメです。
たとえば、
・健全に事業を回すには、
棚卸資産回転期間を
2ヵ月以内に抑えたい。
・5年後の売上高○○億を目指して
売上高成長率○○%を維持する。
・3年で自己資本比率を
30%から40%に引き上げる。
などが考えられます。
計画との差異がわかれば、
それを埋める手立てを考える
きっかけになります。
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ただ数字を眺めていても
何も見えてきません。
財務分析を活用したいなら、
1.自社が重視したい指標を絞る
2.立てた計画と比較する
をぜひ試してみてください。
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最後までお読みいただき、
ありがとうございます。
あなたのビジネスを発展・成長させる
ヒントになれば幸いです。
株式会社C&Aパートナーズ
代表 八木雄毅
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