【社外CFO通信82】社員の「やりがい」を高めたい!

こんにちは。八木です。

経営者との会話の中で、

「社員がやりがいを持って
働けるようにしたい!」

という話をよく耳にします。

社員のやりがいを高めるため
何をしたらいいのか?

たとえば、

・具体的なビジョンを示す
・仕事の目的を明確にする
・顧客や周囲からの感謝を伝える
・組織の一体感を高める
・社員一人一人と対話する・・・

どれも大切なことです。

一方、いろんな手を打っても、

・社員の不平不満が減らない
・指示待ち社員ばかり
・積極的に動いてくれない
・社内の雰囲気が暗い

と、悩みはなかなか消えません。

私は、経営者と社員の両方と
関わることが多いのですが、

実は、この「やりがい」という言葉、
扱い方がとても難しいです。

以下に3つの問いを用意しました。

「やりがい」について、
振り返ってみてください。

ーーーーー

【問1】
経営者であるあなたにとって
「やりがい」とは何でしょうか?

あなたの会社の社員にとって
「やりがい」とは何でしょうか?

経営者であるあなたが
提供したい「やりがい」と
社員が求める「やりがい」は
同じでしょうか?

【問2】
社員は本当に「やりがい」を
求めているのでしょうか?

社員にとって「やりがい」よりも
優先順位が高いものは何でしょうか?

【問3】
あなたは、
なぜ社員に「やりがい」を
感じてもらいたいのでしょうか?

「やりがい」を高めることで
実現したいことは何ですか?

それは「やりがい」を高める以外の
方法で実現できないでしょうか?

ーーーーー

このように考えていくと、

社員のやりがいを高めることで、

・前向きな姿勢で働いてほしい
・自社に定着してほしい
・周囲と協力し合ってほしい
・生産性を高めてほしい
・熱心に仕事してほしい

などを実現したいと
考えている経営者が多いと感じます

みなさんは、
「マズローの欲求5段階説」
をご存知ですか?

人間の欲求を5段階に分類し、
低次元の欲求が満たされれば、
さらに高次元の欲求を満たそうとする
という、考え方です。

5段階は下記の①~⑤で、
①→⑤の順で高次元になります。

ーーーーーーー

①生活生理欲求
衣食住の欲求

②安全確保欲求
集団に属することで、
リスクや危険から
身を守りたいという欲求

③認知評価欲求
他者から評価されたいという欲求

④自己尊厳欲求
他者から尊敬されたいという欲求

⑤自己実現欲求
自己の存在意義を実現する欲求

(グロービス経営大学院HPから引用)

ーーーーーーー

ここでのポイントは

低次元の欲求が満たされないと、
^^^^^^^^^^^^^^^^^
高次元の欲求は持たない
^^^^^^^^^^^^^

ことです。

冒頭の【問1】のとおり
「やりがい」の定義は
人に立場によって異なりますが、

「やりがい」は、
5段階の中では④や⑤といった
比較的高次元の欲求に含まれる
のではないでしょうか。

社員が「やりがいを高めたい!」
つまり「④や⑤の欲求を満たしたい!」
と求めるためには、

まずは①~③の低次元の欲求を
満たしておく必要があります。

たとえば、

・社内での「えこひいき」をなくす
・慣習的な「根回し」をなくす
・パワハラ気味の管理職を放置しない
・些細なルール違反を放置しない
・非効率な書類作成ルールをやめる
・社内の照明を明るくする
・オフィスを開放的なレイアウトにする
・新しいパソコンを支給する
・トイレをきれいにする
・壊れた備品を買い替える
・上司から率先して挨拶する
・会議で自由に意見を言える
・給与制度、評価制度を整える

など、日々の仕事の環境を整えることが、
①~③の低次元の欲求を満たしていきます。

先日、話を伺ったある経営者は、
これらの取り組みを、

「社員が迷わず働ける
^^^^^^^^^^^^
環境を整える」
^^^^^^^^

と表現していました。

みなさんの会社で、

「社員が迷わず働ける
環境を整える」

ためにすべきことは何か?

一度見直してみては
いかがでしょうか?

小さな取り組みの積み重ねが、
社員のやりがいUPにつながります。

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最後までお読みいただき、
ありがとうございます。

あなたのビジネスを発展・成長させる
ヒントになれば幸いです。

株式会社C&Aパートナーズ
代表 八木雄毅

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