【社外CFO通信62】隠れ赤字を探せ!
こんにちは。八木です。
みなさんは、決算書に潜む
「隠れ赤字」をご存じですか?
会社の利益は、
損益計算書に書いてあります。
営業利益 XXXX
経常利益 XXXX
損益計算書では黒字でも、
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本当は赤字の会社は
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意外と多くあります。
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非上場企業の場合、
たとえば、
・在庫をかさ増しする
・減価償却費を減らす
・経費を資産計上する
・前受金を売上計上する
・翌期の売上を取り込む
などの手法で、
赤字を黒字に変えることが
できてしまいます。
「赤字になると
融資が受けられないから」
「仕入先からの与信に響く」
「来年すぐに戻せばいいだろう」
などの理由で、
本来なら赤字になる決算を
黒字に変えます。
決算のルール内での調整もあれば、
いわゆる粉飾と言われるところまで
踏み込んでいる場合もあります。
このように、
黒字決算の裏側に隠れた赤字が
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「隠れ赤字」です。
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この「隠れ赤字」は
雪だるま式に増えていきます。
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①経営者が仕組みを
理解していない
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多くの経営者は、
具体的な調整方法は
顧問税理士に丸投げします。
経営者は出来上がった
決算書しか見ないので、
「本当はいくら赤字なのか?」
「どうやって黒字にしたのか?」
を理解できません。
決算書は黒字なので、
「ギリギリだったけど、
色々調整して黒字にできた!」
と黒字決算の結果だけが
経営者の記憶に残ります。
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②1年で終わらない
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「隠れ赤字」の黒字決算にすると、
決算書が黒字になれば、
それでいいと考えるようになり、
翌年以降も、同様の手法を
安易に選択するようになります。
そして、
「隠れ赤字」がどんどん
膨らんでいきます。
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③経営者が自社が
黒字経営だと錯覚する
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決算書は黒字で、
銀行から融資も受けられ、
資金繰りも回っていれば、
経営者は、自分の会社が
ずっと黒字決算だと
錯覚するようになります。
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多少の「隠れ赤字」であれば、
銀行も気付くのは困難です。
しかし、
「隠れ赤字」は着実に
決算書を歪めていきます。
特に貸借対照表で
その症状を確認できます。
売掛金や在庫、固定資産などを
詳細にチェックしたり、
複数年の推移を並べてみると、
過去の「隠れ赤字」の
傷跡が見つかります。
事業を永続させるためには、
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いずれは「隠れ赤字」を
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一掃しなければいけません。
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放置しておけば、
会社の命取りになりかねません。
過去からの「隠れ赤字」という
負の遺産を清算するために
将来の利益を回すことになります。
基本の対策は、
・「隠れ赤字」を作らない
・既にあるなら、
なるべく早く清算する
ですが、
日頃から、
決算を顧問税理士任せにせず、
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経営者自身が自社の決算書を理解し、
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会社の実態を把握すること
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が大切です。
みなさんも、自社の決算書を
ぜひ見直してみてください。
今月から開催中の
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【八木塾】2代目経営者の
「脱・横ばい経営」~
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では、
経営者が決算書との向き合い方を学び、
実際に自社の決算書を見直します。
事業承継では
先代が作った「隠れ赤字」が
大きな足かせになる場合もあります。
過去の「隠れ赤字」の整理は、
個別の状況を見ながら、
ひとつひとつクリアしていきます。
2期生の募集を3月頃から開始するので、
お楽しみに。
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最後までお読みいただき、
ありがとうございます。
あなたのビジネスを発展・成長させる
ヒントになれば幸いです。
株式会社C&Aパートナーズ
代表 八木雄毅
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