【社外CFO通信35】社員の振る舞い、見えていますか？

こんにちは。八木です。

私は普段、社外CFOとして
経営者と一緒に会社の未来を
考える仕事をしています。

未来を考える上で大切なのが、
会社の現状を把握することです。

新たな会社と仕事をする場合、
私は現状を整理・把握するために、
様々な社内データや資料を
提出してもらうよう依頼します。

過去数年分の決算書類から始まり、

・試算表や総勘定元帳などの
経理データ

・組織図や就業規則、
社員名簿などの組織データ

・得意先別や製品別の
売上や粗利などの販売データ

・採算管理や原価管理、
見積書などの採算データ

など、様々です。

社内にある1～2次情報が多いので、
これらのデータの受け渡しは、
主に管理部門の社員さんと行います。

過去、100社以上の会社と
やり取りしてきましたが、

この「社員とのデータ受け渡し」
を通して、

・その会社の社風
・経営者と社員の距離感
・担当者のスキルや仕事態度

などがわかります。

それはたとえば、

・対応に要する時間
・私に送るデータの選び方
・私からの追加依頼への対応
・メールへのレスポンス速度
・メールの文面

などから感じられる訳です。

淡々とリストのデータを送る方や
自分の担当範囲しか対応しない方も
多い中で、

先月からやり取りを始めた
ある会社では、

・私が事前に説明した意図に沿って
必要なデータを提案してくれる。

・私が必要なものを選びやすいよう、
最初に複数のサンプルデータを
送ってくれる。

・わからないことは「わからない」と
はっきり言い、説明を求めてくれる。

・社内にないデータでも、
「社内でも整理しておいた方がいいので
フォーマットください」
と課題意識を持って対応してくれる。

・経営陣や他の社員への橋渡しを
積極的にやってくれる。

など、
素晴らしい社員さんと出会いました。

このような対応は、

「社員さん個人の意識やスキル」

「社員の力を活かし、発揮できる
会社の組織風土」

の2点が揃わないと実現できません。

社員一人一人の普段の仕事振りが、
その会社の印象を変え、
ビジネスの成果を変えます。

些細なことですが、

・普段、自社の社員が社外の方と
どんなやり取りをしているのか？

・社員がどう振る舞う組織を
作っていきたいのか？

・実現するために、
何を変えていくのか？

など、

みなさんも、一度見直してみては
いかがでしょうか？

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