【社外CFO通信32】〆切効果が生み出すスピードと実行力

こんにちは。八木です。

先日、投資ファンドを運営しながら、
自ら投資先企業の社長をしている方に
近況を伺う機会がありました。

投資ファンドのミッションは、
5年程度の投資期間内に
企業価値を最大化して、
高値で株式を売却することです。

お会いした社長の会社は、
出資から約2年間が経過し、
エグジットまでの折り返し地点
という段階です。

この2年間で、
実際に取り組んできた施策は
どれもオーソドックスな内容でした。

・必要な人材を獲得する
・売上ではなく粗利を目標に変える
・部門別収益を共有する
・地道に粗利率を引き上げる
・販売価格を見直す
・キャッシュフローを改善する
・魅力的なオフィスに作り替える
・人事評価制度を整える
・不要な資産を処分する など

私が着目したのは、
施策の内容ではなく、

「施策を進める
スピードと実行力」

です。

私は、

オーナー企業との明確な違い

と感じました。

なぜ違うのか?

もちろん、
外部経営者だからしがらみがなく
変革を進めやすい面はあります。

私は、それ以上に、

「期限の有無」
が違いを生んでいる

と感じました。

オーナー会社は半永久的に
株式を持ち続けるので、
長期目線でじっくり経営できます。

事実上、期限はありません。

一方のファンドは、
期限までに会社を変革し、
結果を出す必要があるため、

短期間で様々な施策を打ちだし、
実行に移していかざるを得ません。

この

「〆切効果が生み出す
スピードと実行力」

は、オーナー企業の経営でも
参考にできそうです。

たとえば、

・複数年の事業計画を立て、
関係者と共有する

・事業承継や世代交代を
期限を決めて取り組む

・目標達成に対する
金銭的なインセンティブを
明確に決めておく

など。

いずれも2~3年、
長くても5年以内にゴールを
設定した方が良さそうです。

〆切効果を経営に活かすアイデア、

みなさんの場合、
どんな工夫ができそうですか?

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